糖質制限をすることで体に起こる恐ろしい変化
どうも!皆さん、健康オタクのゆうです!
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
今回のテーマは糖質制限をすることで体に起こる恐ろしい変化。
糖質制限はダイエットに効果が上がり、健康に良いというのを良く耳にします。
しかし実際は健康に良くないという研究があります。
そこで今回は糖質制限をすることで起こる変化について紹介します。
それではみていきましょう。
糖質制限は本当にいいの?
糖質制限は糖尿病の治療ならいいのですが、健康な人がダイエット目的で糖質制限をすることはどうかと思われます。
糖質制限ダイエットに関しては、「糖質って、どれくらいとればいいの?」「完全にカットすればいいの?」という論点があります。
でも、そもそも、私たちが糖質制限をしてやせるのはなぜかというと、単純に総摂取カロリーが減っているからなのです。
2014年にでた研究で、糖質制限食とバランス食、どちらのほうがやせるのかを比べた有名な実験があります。
研究では、糖質を制限して脂質とタンパク質を増やしたグループと、糖質をちょっと減らす一方、脂質とタンパク質をちょっとずつバランスよく減らしたグループのどちらが痩せたかを調べる実験が行われました。
結論をいうと、やせるということに関しては、何も変わりませんでした。
この研究は、いわゆる回答的レビューという手法を使っています。
過去に行われたさまざまな実験データや半分を調べる、つまり、論文をまとめた論文といえるものです。
ですから、個々の研究過程とか、体験談とはぜんぜん違います。
この実験では非常なおもしろい調査を行なっています。
糖質制限をして1日1500キロカロリーで生活したグループと、糖質あり(脂質やタンパク質を制限)で1日1500キロカロリーで生活したグループはどう違うのかについて調べたのです。
もし、糖質制限で痩せるというのなら、糖質カットで1500キロカロリーのほうが痩せないとおかしなことになります。
仮説上の太る原因を、全部カットしているわけですから。
しかし、2年間にわたって、肥満の成人を調査した結果、糖質制限をして1500キロカロリーを食べたグループも、糖質制限ダイエットと同じカロリーのバランス食事を食べたグループも、体重を減らす効果や、心疾患などの病気のリスクに関して、ほとんど何の変化も見られませんでした。
つまりと糖質の量と体脂肪の量には相関性がなかったのです。
結局は、糖質制限をして痩せる理由は何かというと、たとえば、いままでは締めにごはんやラーメンを食べていたのがなくなって、総摂取カロリーが減ったからです。
糖質制限ダイエット界隈では、ご飯を減らして肉はいくらでも食べていいと主張する人もいますが、これは間違っています。
肉、つまり、タンパク質でも同じくカロリーをとったら、同じように太るのです。
こうしたことから、糖質制限ダイエットには意味がないことがわかります。
糖質制限は寿命を縮める
糖質制限の理屈で「糖質をとったらダメ!」
「糖質制限だけ抜いていればいい!」というのは大きな間違いです。
「ランセット」という有名な医学誌で、どれくらいの糖質がベストなのかというのを調べた研究が出ています。
「ランセット」は1万5428人の食生活を25年間にわたって追いかけた研究です。
「ランセット」の研究では、対象者を「低糖質」「ほどほど」「高糖質」に分けてきます。
- 低糖質・・・総カロリーの40%以下
- ほどほど・・・総カロリーの50〜55%くらいですから半分が糖質
- 高糖質・・・総カロリーの70%以上が糖質
こういう分類で死亡率をくらべると、糖質制限が全摂取カロリーの50%前後あたりがもっとも死亡率が低かったとのことです。
そして、歳をとればとるほど、総摂取カロリーに対する糖質の量が減れば減るほど、寿命が縮まることもわかりました。
たとえば、50歳の人が50%くらいの糖質をとりつづけると、50歳の人が生きられる寿命を計算してみると、低糖質の人はだいだい29年、ほどほどは33年です。
つまり、平均で4年もの差が出るわけです。
ちなみに高糖質の人はさぞかし寿命が短いとのかとおもったら、計算すると32年でした。
ほどほどのグループと1年しか違わないのです。
つまり、糖質制限をやっている人たちは寿命が縮まるのではないかという話です。
皆さんがボディビルダーになって、バキバキの肉体にしようとおもっているのであれば糖質制限に意味はあるかもしれませんが、普通に痩せたいとか、腹筋を軽く割りたいというレベルなら、糖質の量はそんなに気にする必要はないといえます。
糖質制限ダイエットの危険性
糖質制限ダイエットをやっている人は、野菜や果物、穀物の摂取量が減るわけですが、これはけっこう危険なダイエットといえます。
というのも、あるコホート研究(ある特性をもつ集団であるを追跡調査し、その特性と疾患の関連を明らかにする研究)を見ると、動物性タンパク質が増えています。
これはどういうことかというと、お腹が空いても、穀物も果物も根菜も食べられないので、肉などの動物性タンパク質をとるしかないわけです。
でも、動物性タンパク質の摂取量が増えすぎるのは、老化の原因になることがわかってきます。
もっとも、ベジタリアンやビーガンのように野菜しか食べないのもよくありません。いずれも死亡率を高まる要素となりえます。
果物を食べないのも同じです。
日常的に果物を食べないと、やる気が落ちるという研究もあります。
和食はどんどん食べてもかまいません。
糖質制限が本当に体にいいのであれば、日本人がこんなにやせるのはおかしいですね。
なぜなら、米を主食とする和食で糖質をたくさん食べているわけですから。
いずれにしても、糖質にしか目を向いていないのがおかしいといえます。
糖質制限とバランス食では、いわゆる「生理活性物質」の量が違います。
糖質制限をすると、「イモは食べるな」と言われます。
しかし、イモに入っている食物繊維は、人間には吸収できませんが、腸内細菌のエサになってホルモンを生成し、それが脳にまわっていきます。
「糖質をとってはいけないから」という理由でイモ類を食べないと、ホルモンバランスがくずれるので、女性はやめておいたほうがいいといえます。
このようなダイエット法を、糖尿病でもない一般人にまですすめているのは良くないと思います。
また、ファイトケミカル、ヘム鉄、ビタミンやミネラルといった物質は、糖質と一緒にとらないと吸収されにくい性質があります。
このあたりも無視することができません。
糖質とともに含まれている栄養も結構あるのです。
もちろん、1〜2ヶ月くらい、ボディビルダーの人が本番直前にがっつりと糖質制限をするのは、趣味の問題ですから、別にかまわないと思います。
ですが、長期的な糖質制限は体に炎症を起こし、老化を促進し、体内に酸化ストレスをもたらします。
これはけっこう危険だろうと思います。
さらに、炎症が進む条件というものがあります。
それは、植物性タンパク質より動物性タンパク質のほうが明らかに多い場合です。
さあ、いよいよ見えてきました。
糖質制限派の人たちは、糖質をカットして、イモはたべない、果物も食べない、米も食べない・・・植物性のバランス食がないから栄養が偏ったいて、お腹が空くから動物性のタンパク質をとりまくるのです。
そして引き起こされる炎症は、動物性タンパク質が多い場合におこりやすいとなれば、もう棺桶にまっしぐらです。
糖質とうまく付き合い健康を手に入れよう
今回は糖質制限をすることで体に起こる恐ろしい変化を紹介しました。
最後にまとめます。
- 糖質制限ダイエットで痩せるのではなく、総摂取カロリーが減ったことで痩せる
- 糖質をとらないで肉ばかり食べていると体に炎症がおこり、寿命が縮んでいく
です。
偏ったダイエットはやめてバランスの良い食事を心がけましょう。
次回は筋トレをする時間帯で効果が変わるを紹介します。次回もお楽しみに!
今回の参考文献です。
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